セカンドライフデビュー物語 「3月の生涯現役セミナーが就労の起爆剤に」

現在67歳ですが、前の会社を60歳の時希望退職しました。65歳まで働けましたが「いつ死ぬか分からないのに、仕事だけで人生を浪費したくない」と自分勝手な退職理論をこねくり回していました。退職後最初の半年は束縛から自由になり、楽しかったですね。でも知らないうちに自堕落な生活に慣れ、付き合ってくれる友達も減ってきました。そんな時に同じく希望退職した友人がハローワーク経由で植木関係の仕事に就いてイキイキしているのを見、働きたい気持ちがわいてきました。

でもいざ働こうとすると、労働条件、安全環境、同僚、個人情報流出等様々な不安が浮かび、なかなか踏み出せませんでした。そして2018年3月、協議会のチラシがポストに入っていました。電話してみると近く就労セミナーがあるとの事で参加。来場していた事業者から詳しく話を聞け、納得して働き始めました。

通勤は車で10分、有名ドラッグストアの店舗で朝6時~9時位まで3,4時間、週2~3日の勤務。業務は開店前の売り場へ商品の補充・品出しで、コードを確認してから段ボール開封するのが重要ポイント。軽作業とは言え段ボール持ち運びや手際の良さが求められます。未経験の業務だし、不摂生な生活がたたってか最初は肉体的にきつかったですね。明日こそ辞めようと何度も思いましたが気が付くと体力が向上し、そんな気持ちがなくなっていました。同僚も良い人ばかりだし、勤務日は希望を聞いて貰えます。毎回細かいコードを確認しているうちに新聞でも老眼鏡が不要になり、血圧も下がり今では正常範囲に。不眠症と思っていたのも働くうちに、なんとぐっすり眠れるようになりました。貯金の目減りも軽減でき孫にもプレゼントできておじいちゃんの地位が向上です。間一髪のタイミングで生涯現役セミナーチラシに出会え、就労の起爆剤になったと感謝しています。

                                                                                        匿名希望男性