シルバー人材センターのジョブコーディネーターとして 公共のお仕事デビュー物語

私は、出身は四国の高松なのですが、昭和60年に転勤で柏市に来ました。

その後 平成28年に 定年退職するまで 30年の間、毎朝 電車に乗って 夜 帰る会社生活を続けました。

退職後のことは、あまり考えていなかったし、漠然と四国に帰ろうかなどと考えていました。

毎日、特に何をするでもなく、朝 起きて今日は、明日は、何をしようか?という毎日でした。

幸い 映画や楽器、コンサートの趣味があったので、特に退屈するわけでもなく「人生、こんな一時期があってもよいか、、」と思い 楽しく過ごしていました。

そんな中、平日の昼間に柏の町を歩いていると 今まで 気づかなかったことがありました。

それは、あまりにも老人が多いということでした。

私も 老人のグループに入りますが、幸い体には異常がないので”体の丈夫な限り もう少し働きたい 出来ることもあるのではないか”と思い、先輩に相談したところ パレット柏の かしわ生涯現役窓口を紹介されました。

不勉強 極まりなく、このような場所があるのも知りませんでした。

説明会の様子

そこで、いろいろな選択肢があることを知り 人生初めての就職活動で シルバー人材センターのジョブコーディネーターとして働くことになりました。

ジョブコーディネーターという仕事は、シルバー人材センターに依頼のあった発注者と シルバーの会員との間に入って 発注者との調整や仕事の紹介など行います。

今までは 技術系の仕事だったので、機械やパソコンが相手の仕事でしたが、ジョブコーディネーターになってみて 当初は 人と接する仕事に 戸惑いもありましたが、発注者と会員のニーズが ぴったりはまり感謝された時など達成感を感じます。

この仕事を始めて シルバー人材センターを必要とするニーズが多くあることを知りました。

家事援助や清掃をはじめ、ニーズは多岐にわたり 工場、スーパーマーケットでの就労、駐輪場管理、技能を活かした 植木 除草、大工仕事 ふすま貼りなどあり、会員の方は、今までのいろいろなキャリアを活かして活躍している方も多いというのをしりました。

会社では 退職間際は最年長で 退職手続を進めるごとに 「人生 これで終わりか~」と思う毎日でしたが、シルバー人材センターでは 比較的「若手」と呼ばれ、またひとつの人生のスタートと心機一転、充実した毎日を送っています。

会員さんと笑顔でお話しする安西さん

最終的には 実家が高松にあるので帰ることになりますが、社会人になって2/3の期間 生活した 柏に 少しでも恩返しができればと 毎日 頑張っています。   (安西 明さん 60代)