あいさつ

 皆さまは「フレイル」という言葉をご存じでしょうか。日本語に直訳すると「虚弱」という意味ですが、「健康」と「要介護状態」の間を指す言葉として近年急速に注目されており、柏市でも全国で初めてフレイルチェックを導入するなど、その予防にまちぐるみで取り組んでいるところです。
 このフレイル予防には、社会につながり、自分なりの役割をもつことが、とても重要だということがわかってきています。
 人生100年時代を迎える中で、退職後や子育て一段落後の生活をいかに充実したものとし、健康にいきいきと暮らしていけるか、という第2の人生(セカンドキャリア)の展望を描けるかどうかが皆さまにとっても大きな関心事項となっているかと思います。
 本市では、2016年6月,関係団体とともに「柏市生涯現役促進協議会」を立ち上げ、シニアの就労・社会参加促進に力を入れて取り組んでいます。少子高齢社会が進展する中で、以前にも増して支え手の不足が叫ばれていますが、就労でもボランティアでも地域活動でも、活躍のステージや方法は多種多様です。
 シニアの皆さまによる柏での活動は、ご自身の健康維持(フレイル予防)に効果があるのみならず、「柏の活力」、「地域の活力」の維持に直接つながっていきます。ぜひ、ご自身にあった活動をみつけ、実践してみてください。柏市、そして柏市生涯現役促進協議会は、そんな皆さまのきっかけづくりを全力でサポートします。
 

代表 加藤雅美(柏市副市長)