1/26定年退職予定者応援セミナー報告②

セミナーには高齢者が直面する諸問題を取り上げて記事にしているライターの坂口さんんが午前中取材に来ていました。感想を寄せて下さいましたのでご紹介します。

 

50歳を過ぎたころから周りの男子同級生たちが定年後を見据えたさまざまな活動を開始していた。一方私にはこれといった趣味もなく、これからぼちぼち考えていこうかと思いつつ時が過ぎていた。

高齢者の施設も多く取材してきた。自立型ホームという、元気なうちから入る有料老人ホームでも、たくさんの入居者の方のお話を聞いた。皆さん、同級生たちと同じようにさまざまな活動に取り組んで、生き生きと生活されていたのが印象的だった。

だが同時に疑問でもあった。歳を取っても“自分らしい暮らし方”をする――とはそうした趣味活動だけなのか? できればお金を使うばかりではなく、お金も入って来た方がいい。だから「生涯現役」は理想だけれど、そもそもそれを実現する場はあるのか? 同じような思いを持っているシニアも多いはずだ。

そんなとき、「定年退職予定者応援セミナー」が開かれると聞いて、取材を兼ねてセミナーに参加した。

柏市では全国に先駆けて、シニアの就労をサポートする取り組みをしている。とはいえ、正直なところこれほど多くの方が集まっているとは思っていなかった。定年後も現役でいたいと考えている方がそれだけ多いということだろう。100名ほどの方が熱心に講演を聞き、グループワークに取り組む姿がそれを物語っていた。

なかでも秋山先生の講演には圧倒された。内容もさることながら、若輩者の私も舌を巻くほどの頭(と口)の回転の良さには驚くばかり。参加者よりも少し先輩だとおっしゃっていたが、まさに「生涯現役」を体現するようなお姿に、これからの人生後半戦に希望を持ったのは私だけではないだろう。

そして、これだけの参加者が地域において生涯現役で何かをしたいという熱い思いを持っているのだから、受け身ではなく何か新しいものをつくり出すことだってできるのではないか。そんな明るい未来も見える気がした。

 

ライター

坂口 鈴香

 

坂口さんの秋山先生の講演とインタビューが記事になりましたら、ご紹介いたします。